Nature ハイライト

Cover Story:チェックして均衡を取る:シナプス前抑制が四肢のなめらかな動きを確保する仕組み

Nature 509, 7498

人間の腕の動きを連続写真のようにして表したPeter Jansenの彫刻、『Heel Daoyin』に見られる極めて印象的な形は、シナプス前抑制が失われた場合に起こる四肢の振動性の動きに似ている。ヒトなどの動物は、四肢の運動を何の苦もなく正確に行っているように見えるが、これは感覚フィードバックと抑制性局所回路によるその精密化に依存している。新しい研究によって、脊髄内のシナプス前抑制、つまりGad2を発現する一群のGABA作動性介在ニューロンによって仲介される調節性フィルターが見つかった。この介在ニューロンは感覚求心路と結合していて、運動を滑らかに行うのに重要な内在性ゲイン制御系の一部となっている。T Jessellたちは、Gad2発現ニューロンの活性化が感覚求心路からの神経伝達物質放出を阻害することを実証した。マウスでこのようなニューロンを選択的に除去すると、前肢の目標到達運動の際に顕著な振動性の動きが起こった。この行動は高ゲインでの感覚フィードバックのモデルで表すことができる。

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