Nature ハイライト

宇宙:小惑星ケレス表面の水蒸気

Nature 505, 7484

地表から水蒸気を噴出するケレス(想像図)。
地表から水蒸気を噴出するケレス(想像図)。 | 拡大する

Credit: IMCCE-Observatoire de Paris / CNRS / Y.Gominet, B. Carry

太陽系の主小惑星帯の中で最も大きいケレス表面に含水鉱物が存在することは、そこにも水がある可能性を示唆している。今回、欧州宇宙機関(ESA)のハーシェル宇宙望遠鏡によって得られた赤外スペクトルにより、ケレス表面かその近くに水氷が存在することの決定的な証拠が得られた。ケレスの中緯度領域に局在する発生源から少なくとも毎秒1026個の速度で水分子が噴出している。水の蒸発は、彗星に似た昇華か、溶岩の代わりに水などの揮発性物質を噴出している氷火山に起因している可能性がある。この発見は、彗星のような氷天体が、初期太陽系を乾いた内領域と氷に富んだ外領域に分ける概念的な「スノーライン」の向こうから小惑星帯へ移動してきた可能性があるとする理論モデルを裏付けている。

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