Nature ハイライト

創薬:多発性硬化症に対する再生治療

Nature 502, 7471

今回P Schultzたちは、ラットのオリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)を用い、in vitroでOPCの分化を促進する低分子について、画像によるハイスループット・スクリーニングを行った。この方法を使ったことで、多発性硬化症などの疾患でオリゴデンドロサイトによる再ミエリン化を促進できる低分子薬が見つかり、その特性が明らかにされた。見つかった中で最も有効性の高い化合物はベンズトロピンで、これはパーキンソン病の治療薬として認可されている。ベンズトロピンは、2種類の脱ミエリン化疾患モデルでin vivoでの有効性を示したが、免疫系には目立った影響を与えなかった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度