Nature ハイライト

細胞:サイトカインが指示する幹細胞分化

Nature 497, 7448

感染や炎症の際に放出されるマクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)などの細胞系譜特異的サイトカインは、細胞系譜の運命が拘束された前駆細胞からの成熟細胞の産生を強く促すことができるが、造血幹細胞の分化決定に直接影響を与えるかどうかについては議論が続いている。今回、M Siewekeたちは、M-CSFが、骨髄細胞系譜のマスター調節因子として知られるPU.1を直接誘導することにより、骨髄細胞系譜への運命を指示することを報告している。この機構によって、サイトカインは幹細胞に、その特定のストレスへの対処に合った細胞へ分化するように直接指示している可能性がある。この機構からはまた、病的状態あるいは移植条件下で幹細胞の運命を操作するための手がかりも得られるかもしれない。

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