Nature ハイライト

生化学:生体分子の設計図

Nature 441, 7093

DNA切断酵素の特異性を変えることができれば、医学やバイオテクノロジー分野でのさまざまな用途に役立つかもしれないが、これはコンピューターによるタンパク質の設計では非常な難問である。Ashworthたちは、コンピューターを用いてホーミングエンドヌクレアーゼI-MsoIの設計を改変し、野生型と同じ結合親和性を残しながら、標的部位の特異性を変化させることに成功した。この改変型酵素は、新しいDNA標的部位に野生型酵素に比べて約1万倍も効率よく結合して切断を行い、その標的識別能力は元のエンドヌクレアーゼに匹敵する。これらの結果は、遺伝子治療などに使える特異性の高い新しいエンドヌクレアーゼを作出するのに、コンピューターによるタンパク質設計法が役立つことを示している。

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