Nature ハイライト

宇宙:形成途中の惑星たち

Nature 487, 7405

周囲のダストのほとんどが消失したTYC 8241 2652 1(想像図)。
周囲のダストのほとんどが消失したTYC 8241 2652 1(想像図)。 | 拡大する

Credit : Gemini Observatory/AURA artwork by Lynette Cook.

近傍の星の周辺で起こるびっくりするような現象は、岩石惑星形成の初期と思われる段階を垣間見る機会を与えてくれる。TYC 8241 2652 1として知られる、若い太陽に似た星は、わずか数年の間に明るさが30分の1程度になるという、急激で顕著な減光を起こしている。この減光の間に、我々の太陽系内では岩石惑星の軌道に相当する領域で、衝突後の放出物の相当量がなくなって、残りはせいぜい、わずかな量のもっと冷たいダストくらいになっているように見える。ダストからなるデブリ円盤のこのような急激な消滅は、今まで全く報告されていない。現在適用できる物理モデルではこの観測結果を十分納得できるようには説明できないが、この星の系が、その進化の「惑星形成」段階で激しい事象を経ていることは明らかである。

2012年7月5日号の Nature ハイライト

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