Nature ハイライト Cover Story:地球上に住み着く:人類の初期の移動に関する新しい手がかりと新たな論争 2012年5月3日 Nature 485, 7396 人類はどのようにして地球上に広がり、住み着いたのか、その筋書きは至って単純だとかつては思われていた。従来の説では、現生人類はほぼ5万年前にアフリカを出てアジアに向かい、その1万年後にはヨーロッパに到達して、その後さらにアメリカ大陸へと進んだとされてきた。その一方でネアンデルタール人などの旧人類は徐々に姿を消していったと考えられている。しかし現在では、人類大移動の全容はこれよりもはるかに複雑だったことがわかっている。今週号の一連の特集記事では、我々現生人類はどこから来たのか、また我々がいかなる出自を持つのかについて、最新の説が詳しく述べられている。(Introduction p.23) 2012年5月3日号の Nature ハイライト 医学:mTORシグナル伝達の機構 代謝:代謝の時計を合わせる 医学:二重の作用で骨を保護 宇宙:地球の後期重爆撃期の証拠をたどる 物性:新たな準粒子オービトン 地球:ペロブスカイトが支配的な下部マントル 生化学:カリウムチャネルの制御 目次へ戻る