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生化学：ビタミンB₁₂によるメチル基転移

2012年4月12日 Nature 484, 7393

ビタミンB₁₂（コバラミン）とその誘導体は、ヒトでのメチオニン生合成や酢酸生成細菌でのCO₂固定などの、広範囲にわたる生物学的過程で重要な補因子となっている。今回、モデル酢酸生成細菌であるMoorella thermoaceticaから得られた、ビタミンB₁₂を含む大型のタンパク質複合体、すなわちコリノイド鉄–硫黄タンパク質とそのメチルトランスフェラーゼの構造的および生化学的な特性が明らかにされた。この研究で得られた構造によって、B₁₂に依存するメチル基転移で活性化、保護、触媒の各段階に必要なすべてのタンパク質モジュールについて、三次元像が初めて示された。