Nature ハイライト 認知:記憶回路を再配線 2012年3月1日 Nature 483, 7387 学習と記憶にはニューロン結合の物理的および機能的変化が関与すると考えられているが、行動に関連する神経回路の構造的変化についてはあまりよくわかっていない。今回2つの新たな研究によって、学習および神経可塑性の基盤になると考えられる物理的変化や機序の一部が明らかにされた。Laiたちは、恐怖回路に関与するニューロンを解析し、恐怖学習は樹状突起棘の減少を引き起こすこと、また、恐怖が消えると同じ領域に棘突起が再び伸長することを明らかにした。Fuたちは、運動学習で特定の回路を反復的に活性化することによって、新たな樹状突起棘クラスターの形成が誘導され、それらが長時間の学習を通して維持されることを示している。 2012年3月1日号の Nature ハイライト 脳:視覚情報処理の積み上げ 宇宙:地球の照り返しを使って太陽系外惑星を調べる 化学:1つのC–H結合だけを変換する 地球:大陸衝突が減速する仕組み 進化:Y染色体の運命 認知:記憶回路を再配線 生理:生物時計が心臓に影響を与える仕組み 細胞:結腸がん治療の新しい選択肢 構造生物学:カルシウムチャネルの制御 目次へ戻る