Nature ハイライト

細胞:代謝の定量

Nature 481, 7382

多重同位体画像化質量分析(multi-isotope imaging mass spectrometry: MIMS)は、動物やヒトのDNA複製、脂質やタンパク質の代謝回転、細胞運命などの研究に広く応用可能な新しい手法である。原理証明実験として、MIMSを使って「不死鎖仮説(immortal strand hypothesis)」の検証が行われた。この仮説では、幹細胞はがんの原因となる変異が起こりにくい「鋳型DNAの原本」を受け継ぐとされる。しかし、これについてはいまだに激しい議論が続いており、その一因になっているのが実験による検証の難しさである。今回、哺乳類の腸細胞の分裂、ショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の脂質代謝、ヒトのリンパ球産生について、MIMSを用いた安定同位体の取り込みの観察と測定が行われた。

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