Nature ハイライト

生化学:1つの活性部位で2種類の活性

Nature 478, 7370

古細菌の酵素であるフルクトース-1,6-ビスリン酸(FBP)アルドラーゼ/ホスファターゼは、糖新生過程で続けて起こる2つの反応、つまりジヒドロキシアセトンリン酸とグリセルアルデヒド-3-リン酸の可逆的なアルドール縮合によるFBP形成と、それに続いて起こるフルクトース-6-リン酸への加水分解を触媒している。今回、2つの研究グループがこの新規な二機能性酵素の一連の構造変化をとらえて、報告している。この構造から、活性部位の相当な規模のリモデリングが明らかになった。これが2つの全く似ていない化学反応を触媒することを可能にしているのである。

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