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宇宙:超新星は標準光源であり続ける

Nature 466, 7302

超新星は標準光源であり続ける
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Credit: F. Roepke, MPA Garching

I型超新星が宇宙の「標準光源」となっている現状は、これらの超新星が互いに非常に似ていて、一様な天体種を形成しているという仮定によっている。しかし最近、Ia型超新星に観測結果の違いが見つかり始めた。前田啓一(東京大学)たちは、最近の理論データと観測データを考慮して新しいモデルを提案し、観測されたスペクトルの多様性が、理論的に提案された非対称な爆発をまちまちな方向から見ている結果生じたものだとしている。このように考えれば、標準光源としてIa型超新星を使い続けていくうえで、スペクトルの進化の多様性はもはや心配の種にはならない。

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