Nature ハイライト

材料:チューブに乗るナノ粒子

Nature 428, 6986

カーボンナノチューブはナノ粒子をのせる小さいコンベヤーベルトとして使える。 A Zettlらは、長さがたった3 μmのナノチューブの束の端にインジウム金属の塊りを凝縮した。チューブに電流を流すとインジウムが融解し、幅が約30 nmしかない融解した金属の非常に小さい球がチューブの外側に沿って反対側の端へ電圧に引きずられて動いた。電圧を逆転するとインジウムは逆の方向に戻った。 このプロセスはナノ粒子をあちこちに動かす有効な手段となりえ、場合によっては、熱い金属を原子サイズのチップまで運ぶ「ナノはんだごて」になるかもしれないと考えられている。また、金、白金あるいはスズでも同じように起こると報告されている。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度