Nature ハイライト

細菌:CRISPR誘導性免疫への新たな道筋

Nature 471, 7340

CRISPRは、RNAに基づく微生物の免疫系で、ウイルスやプラスミドの侵入を防いでいる。このCRISPR系は、前駆体RNA転写産物のCasエンドヌクレアーゼによる切断に依存すると考えられているが、CRISPR型の免疫を持つ微生物種すべてがCasタンパク質をコードしているわけではない。今回の研究により、ヒト病原体である化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes)でCRISPR活性化の新たな経路が明らかになった。この経路では、トランスにコードされた低分子RNAが、内在性のRNアーゼIIIとCRISPR関連Csn1タンパク質を介して、前駆体RNAのcrRNAへのプロセシングを誘導している。

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