Nature ハイライト

細胞:細胞誘導に働くプレキシンシグナル伝達

Nature 467, 7319

セマフォリン–プレキシンシグナル伝達系は細胞誘導の重要な合図となり、さまざまな組織の発生と恒常性維持に中心的な役割を担っている。この伝達系が神経接続、がん、細胞移動、免疫応答などに果たす役割については、広く研究が行われている。今回2つの研究グループが、セマフォリン–プレキシン系の主要成分の結晶構造を解明し、それに基づいてプレキシンシグナル伝達の機構を考察している。Janssenたちは、セマフォリンの細胞外ドメインと複合体を形成した、プレキシンB1およびA2のセマフォリン結合領域の結晶構造を決定した。禾晃和(大阪大学)たちは、セマフォリン6AとプレキシンA2細胞外ドメインが作る複合体の結晶構造を明らかにしている。

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