Nature ハイライト

脳:上手に歌うための構造変化

Nature 463, 7283

脳の構造的変化と知覚体験の間に相関があることは、これまで研究で実証されているが、学習に伴って同様の変化が起こるかどうかはまだわかっていなかった。今回、成鳥のさえずりパターンを学習中の若いキンカチョウで、歌制御神経核HVC(高次発声中枢)の個々のニューロンを高分解能二光子in vivoイメージングにより調べた結果、学習時にもそうした変化が起こっていることが示唆された。こうしたキンカチョウのHVCでは、さえずり学習後24時間以内に、通常絶えず変化している樹状突起棘が拡大して安定化し、シナプス活動が強化されるのである。

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