Nature ハイライト

環境:中国の炭素収支

Nature 458, 7241

中国の陸上の炭素収支に関する包括的な評価が公表され、炭素収支データを地理的に広げる際に生じていた大きな空白が埋められるとともに、北半球の炭素収支の不確実性をさらに減らすのに役立っている。1980年代から1990年代にかけての中国の炭素収支とその駆動機構が、衛星を用いた植生観測から推定されるバイオマスと土壌の炭素保有量、生態系モデル、および大気の逆転という3種類の指標を用いて調べられた。この3種類の方法からは、毎年0.19〜0.26ペタグラム(1015 g)の正味の炭素シンクという同じような推定値が得られた。ちなみに、地球の陸上生態系は1980年代から1990年代にかけて毎年1〜4ペタグラムの速度で炭素を吸収し、化石燃料からの放出量の10〜60%を相殺した。中国北東部は、森林の過剰な伐採と破壊により、大気に対する正味のCO2供給源となっている。逆に、中国南部は炭素シンクの65%以上を占めているが、これは地域的な気候変動、植林、および低木の回復によるものと考えられる。

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