Nature ハイライト

Cover Story:変革のエンジンをかける:プラグインカーは送電線網を作り出すことになるか

Nature 456, 7221

手頃な価格で手に入り、再充電可能なリチウムイオン電池は1990年代に登場し、最初にビデオカメラ、続いて電動工具、携帯電話、そしてもちろんラップトップコンピューターといった家電製品に大変革をもたらした。現在、次世代リチウムイオン電池が開発されつつあり、これは我々の生活様式にさらに大きな影響を与えることになるかもしれない。ガソリンを大量消費する現在の自動車が、「環境にやさしい」電力送信網から給電される電気自動車に取って代わられた場合を想像してみよう。また、有力なリチウムイオン電池が登場すれば、電力貯蔵網を張りめぐらすことで、風力発電や太陽光発電といった再生可能な電気エネルギー源への依存性を高める方向に向かうかもしれない。News Featureでは、J Tollefsonがリチウム電池技術の最新の発展と将来の展望について報告し、電気自動車が内燃機関を自動車史上の過去のものにしてしまう可能性とその時期について専門家に聞いている(News Feature p.436)。表紙は、プラグをコンセントから外したフォルクスワーゲンゴルフGTI(Drive Images/Photoshot)。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度