Nature ハイライト

構造生物学:RNAの構造を塩基配列から予測する

Nature 452, 7183

RNAの構造をその塩基配列から予測することは難しい。その理由の1つは、グアニンがウラシルと結合するような「非ワトソン-クリック型」塩基対が存在することだが、このような不適正塩基対はRNA構造の安定性に寄与すると考えられている。低分子RNAが細胞の制御に重要であることは既に明らかになっているので、RNA構造を決定するもっとうまい方法を早急に見つけなければならない。M ParisienとF Majorは、塩基配列のみからRNA構造を決定するための一連のアルゴリズムを報告しており、この方法はかなりの技術的進歩をもたらしそうだ。このアルゴリズムは、すべての塩基対の相互作用を考慮して3次元構造を得るというものである。

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