Nature ハイライト

細胞:BRCA2変異がんが治療耐性を獲得する仕組み

Nature 451, 7182

シスプラチンやカルボプラチンなどの白金製剤による化学療法は、BRCA2に変異をもつ卵巣がん患者に対して臨床的に使用されている。当初の反応は一般に良好であるが、大半の卵巣がんは最終的に治療に耐性を示すようになる。この耐性の原因が、BRCA2遺伝子のさらなる変異であるらしいことを2つの研究が明らかにしている。BRCA2の変異は、家族性の乳がんと卵巣がんに関係づけられている。BRCA2の機能喪失は相同的組換えによるDNA修復を損ない、細胞のシスプラチンに対する感受性を特に高め、PARP(ポリ(ADPリボース)ポリメラーゼ)阻害薬に対する感受性も高める。2次的な「耐性」変異は、野生型のBRCA2のリーディングフレームを回復させる作用をもつ。

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