Nature ハイライト

神経:外部刺激に敏感なシナプス

Nature 450, 7173

神経細胞間の交信ポイントであるシナプスボタン、つまり神経終末はあまりに小さく、これまでは脳の薄切片を作らない限り、その電気活動を記録することは不可能だった。Ranczたちはこの困難を技術的にうまく乗り越え、哺乳類生体脳内のシナプス前終末ボタンからの細胞内記録を初めて行った。その結果、単一の神経結合が外部環境からの刺激に対して予想を上回る感受性をもつことが明らかになった。これは、小脳が運動を制御するために感覚情報を統合する仕組みについて、in vitro研究から導かれた従来の見解を否定するものである。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度