Nature ハイライト

物理:ボーズ-アインシュタイン凝縮体を用いた共振器量子電気力学

Nature 450, 7167

物理学の主要な目標の1つは物質と光との相互作用の解明である。共振器量子電気力学では、光共振器を用いて原子に対するこの相互作用を強化できる。これまでの研究で、「強結合」、すなわち各原子の放射特性が光場の状態と密接に関係する領域が実証されている。今回2つの研究グループがそれぞれ、概念的に新しい共振器量子電気力学領域を実証した。物質波の場の単一モードを占有するボーズ-アインシュタイン凝縮体を形成するまで原子を冷却し、光場と同一に強く結合させ、単一の励起を共有させたのである。これによって、量子通信や量子情報処理への応用が可能になるかもしれない。

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