Nature ハイライト

細胞:幹細胞と老化

Nature 447, 7145

DNA損傷修復の欠陥のために組織の恒常性維持の能力が衰えるという、老化の仕組みについての重要な仮説に関する研究結果を、2つの研究グループが報告している。Nijnikたちは、非相同的末端結合機構によるDNA修復がうまく働かなくなって、in vivoの生理的条件下で幹細胞にDNA損傷が蓄積し、時間が経つと成体幹細胞が使い尽くされてしまうことを明らかにした。またRossiたちは、ゲノム維持にそれぞれ異なる欠陥のある3種類の条件下では、加齢に伴って幹細胞機能が減退することを見いだした。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度