Nature ハイライト

Cover Story:小さな赤い点:遠方宇宙の謎めいた天体は、ガスの繭に包まれた若いブラックホールかもしれない

Nature 649, 8097

表紙は、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が撮影した無数の遠方銀河の画像で、その中には「小さな赤い点」として知られる謎めいた特徴が見て取れる。これらの光の点は2022年にJWSTによって初めて観測されて以来、天文学者たちに難題を突き付けており、天文学者たちは、それらが星に満ちた若い銀河を示しているのか、ガスを降着させている予想外に巨大なブラックホールの姿なのか、激しい議論を交わしてきた。今週号ではV Rusakovたちが、これらの点から得られた水素スペクトルの解析によってこの問題の解決を目指し、その結果、どちらの見方も完全には正しくないことを見いだした。彼らは、小さな赤い点の正体が、従来考えられていたよりはるかに小さい若い超大質量ブラックホールであり、その光はブラックホールに降着するガスではなく、周囲を取り巻く高密度の電子の繭から生じていることを見いだしている。

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