Nature ハイライト

宇宙:パルサーが高速で自転する訳

Nature 445, 7123

パルサーは自転する中性子星で、大質量星が重力崩壊した後に生まれ、その際には高速で自転している。自転周期は初め300ミリ秒程度である。一般的には、パルサーは元の星の角運動量が保存されたために自転していると考えられている。しかし、星の進化に関する確立した理論では、起きるはずのこうした高速自転の分布をうまく説明できない。BlondinとMezzacappaは今回、超新星の重力崩壊で生じる不安定性によっても、この高速の自転が起こりうることを突き止めた。この機構では、球対称の計算初期条件から出発しても、観測結果に矛盾しない最終的な自転周期が生じる。

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