Nature ハイライト 医学:ショウジョウバエのパーキンソン病遺伝子 2006年6月29日 Nature 441, 7097 PINK1遺伝子が常染色体劣性若年性パーキンソン病に関連することが最近明らかになったが、今回2つのグループがPINK1に対応するショウジョウバエの遺伝子について研究し、この遺伝子がin vivoではミトコンドリアに局在し、ミトコンドリアの機能に必須であることを示している。またこの遺伝子は、家族性パーキンソン病に関連するもう1つの遺伝子で、パーキンというE3ユビキチンリガーゼをコードしているparkin遺伝子とも遺伝的な相互作用がある。ショウジョウバエのpink1-parkin経路は、神経変性の分子的機序に関する研究や、治療に役立つと思われる薬物のスクリーニングのための有力な手段となるだろう。 2006年6月29日号の Nature ハイライト 細胞:卵母細胞への近道はない? 宇宙:中性子星の内部 物理:二次元系に確かに存在した相転移 材料:ゲルマニウムに作られた細孔 地球:透水率:万物震動 生態:出入りが大事 神経:神経活動とプロテアソーム 医学:ショウジョウバエのパーキンソン病遺伝子 生化学:リボスイッチを薬の標的に 目次へ戻る