Nature ハイライト

Cover Story:夏至の日にめぐる世界の科学技術の現場: 科学的惑星での長い一日

Nature 441, 7097

今週号の表紙は、2006年6月21日、つまり北半球での夏至の日に撮影した地球である。この画像は、静止気象衛星Meteosat-8が11時UT(世界協定時)に赤道上から撮影したものだ。太陽に対する地球の位置関係を別にすれば、いつもと変わるところは別段見受けられない。しかし、この日は、世界の科学者たちが何をしているかを次々に見ていくことにより、「科学世界」のポートレイトを作ろうという試みのために我々が選んだ日でもある。この日の取材はまず、00:12UTのチリにおける超星団Westerlund 1の恒星観測から始まった。それから野外調査隊に会い、博物館、科学フェア、博士論文の試問、記者会見、宇宙ステーション、ワールドカップで空っぽになった研究室、それにマウスの胚で一杯の冷凍庫を経て、最後にアルゼンチンにたどり着き、南半球の最も長い冬の夜に宇宙線のかすかな軌跡を探す天文学者たちの姿に終わる。典型的な一日、そしてそれゆえに注目に値する一日でもあった。[News Feature, p. 1040, Editorials p. 1027, www.nature.com/podcast]

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