Nature ハイライト

ナノスケールデバイス:チップベースの粒子加速器のエネルギーの増大

Nature 597, 7877

近年、レーザーと誘電体微細構造を併用して粒子にエネルギーを与える、チップベースの粒子加速器が関心を集めており、注目に値する加速勾配が達成されている。さらなる改良に立ちはだかる主な障害の1つは、加速を維持できる長さがかなり制限されることであり、現在の最長記録は13 μmである。この長さスケールを増大して粒子エネルギーを高めるのに重要なのは、生成した粒子ビームを加速過程の間閉じ込め、粒子損失を最小限にする必要性である。今回R ShilohとP Hommelhoffたちは、フォトニックチップベースの電子加速器において、必要な位相空間制御を行う方式の実現に成功したことを報告している。彼らはすでに、約80 μmの加速長を達成している。

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