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惑星科学:火星のジェゼロクレーターにおける酸化還元反応に駆動された鉱物と有機物の関連性
Nature 645, 8080 doi: 10.1038/s41586-025-09413-0
火星探査車パーサビアランスは、初期の火星の地質学的過程や生命居住可能性を明らかにし、生命存在指標である可能性のあるものを見つけることを目的に、ジェゼロクレーター内の火成岩と堆積岩を探査・採取してきた。パーサビアランスは、ジェゼロクレーターの西縁にあるネレトヴァ渓谷に進入後、ブライトエンジェル層の特徴的な泥岩および礫岩の露頭を調査した。本論文で我々は、これら岩石に関する詳細な地質学的、岩石学的、地球化学的な調査結果を報告し、ブライトエンジェル層の有機炭素含有泥岩には、サブミリメートルスケールの団塊とミリメートルスケールの反応縁が含まれ、これらはリン酸鉄(II)と硫化鉄鉱物(それぞれ、おそらくビビアナイトとグレイジャイト)に富んでいることを示す。この有機炭素は、観測されたリン酸鉄および硫化鉄鉱物を生成した、堆積後の酸化還元反応に関係したと考えられる。地質学的状況と記載岩石学的特徴は、これらの反応が低温で生じたことを示している。我々はこれらの状況を考慮して、地球上の実験室環境および自然環境において、有機物が関与する酸化還元反応が、観測された鉄含有鉱物、硫黄含有鉱物、リン含有鉱物を生成し得るさまざまな経路について検討した。最終的に我々は、この単元から採取されたコア試料を地球上で高感度機器を用いて分析することにより、そこに含まれる鉱物や有機物、組織の起源を突き止めるのに必要な測定が可能なるだろうと結論付ける。

