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健康科学:全国規模の自然実験で結び付けられた建造環境と身体活動

Nature 645, 8080 doi: 10.1038/s41586-025-09321-3

身体活動はヒトの健康に非常に重要であるが、大半の人々は推奨されるガイドラインを満たしていない。よりウォーカブルな建造環境は、人口全体で活動量を増加させる可能性がある。しかし、建造環境と身体活動に関するこれまでの研究では矛盾した知見が得られており、これはおそらく、小規模なコホート、自己申告への過度の依存、横断研究的設計といった方法論的な制約によるものである。本研究で我々は、これらの制約に対処するために、米国のスマートフォン使用者の大規模コホート(N = 211万2288)を利用し、米国の1609の都市間での7447件の移転について、身体活動が客観的に測定された24万8266日間に生じた個人内での縦断的行動の変化を評価した。人々を異なる建造環境にさらすという今回の自然実験の結果を解析したところ、ウォーカビリティーの増加(減少)が、移転後の顕著な身体活動の増加(減少)と関連していることが分かった。例えば、あまりウォーカブルでない都市(25パーセンタイル)から、よりウォーカブルな都市(75パーセンタイル)に移転した場合、1日当たりの歩数は平均で1100歩増加した。これらの変化は、性別、年齢、ボディーマス指数の違いにかかわらず当てはまり、3カ月以上にわたって持続した。増加した活動は主に中高強度身体活動(MVPA)であり、こうした活動は一連の関連する健康効果と結び付けられている。また、居住地の自己選択による交絡を否定する証拠についても報告する。我々の知見は、健康増進につながる身体活動を直接改善する上での建造環境の重要性を裏付けるロバストな証拠を示しており、この分野における公共政策活動に対する有益な指針となる。

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