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がん:好中球は血管閉塞、腫瘍壊死および転移を駆動する

Nature 645, 8080 doi: 10.1038/s41586-025-09278-3

腫瘍壊死はがんの予後不良と関連しており、腫瘍の増殖が栄養素の供給を上回ったときに受動的に起こると考えられている。しかし今回我々は、好中球が能動的に腫瘍壊死を誘導することを報告する。複数のがんマウスモデルにおいて、腫瘍によって誘導されるLy6GHighLy6CLow好中球集団が見つかり、これらは炎症性チャレンジに応答して血管外へ遊出できないが、古典的なLy6GHighLy6CHigh好中球よりも効率的に好中球細胞外トラップ(NET)を形成することが分かった。これらの「血管限局性」好中球は、マウスにおいて「多形性」壊死構造の出現と相関していた。多形性壊死を起こした腫瘍では好中球の血管内凝集とNETが見られ、これが腫瘍血管閉塞を引き起こすことで、下流の血管床で低酸素状態と壊死を促す。さらに、これらの壊死領域に隣接する(すなわち「壊死周辺領域の」)がん細胞では、上皮間葉転換が起こることが明らかになり、これは腫瘍壊死が転移を促進するという矛盾した影響の説明となる。NET形成を遺伝学的または薬理学的に阻害すると、腫瘍壊死の範囲と肺転移が減少した。従って我々は、NETが血管閉塞、多形性壊死、転移を促進することを示し、腫瘍壊死は必ずしも腫瘍増殖の受動的な副産物ではなく、その阻害によって転移性拡散を軽減できることを実証する。

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