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植物遺伝学:オオムギの野生近縁種Hordeum bulbosumのハプロタイプ分解されたパンゲノム
Nature 645, 8080 doi: 10.1038/s41586-025-09270-x
野生植物は、栽培化された近縁種に有益な遺伝子を提供できる。受精障壁やゲノム資源の不足により、作物–野生種の遺伝子浸透の効果的な利用が妨げられている。オオムギ属の一種で、栽培オオムギに最も近縁な野生種であるHordeum bulbosumは、地中海盆地および西アジアが原産のイネ科植物で、数十年にわたって研究されてきたが、外来遺伝子群を持つ栽培品種の開発には至っていない。今回我々は、H.bulbosumのパンゲノムを構築した。このパンゲノムは、10のフェージング済みゲノム塩基配列アセンブリーから構成されていて、32の異なるハプロタイプに相当する。同質四倍体の細胞型(この中に抵抗性を付与する遺伝子浸透のドナーが見つかった)は、少なくとも2回は独立に生じており、四倍体型間、および四倍体型と二倍体型の間で遺伝子流動を介して遺伝的につながっている。オオムギとH.bulbosumが互いに分岐した後の転位性遺伝因子の増幅の差が、2種間のゲノムサイズの差異の原因であることが分かった。我々は、コムギおよびオオムギのさまざまな免疫応答への関与が示唆されている構造的に多様な多重遺伝子クラスターに、ウイルス性病原体への非宿主抵抗性をマッピングすることにより、我々の情報資源のトランスレーショナルな価値を示している。

