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免疫学:協調した細胞ネットワークが食物に対する耐容性を制御する

Nature 644, 8075 doi: 10.1038/s41586-025-09173-x

宿主は、栄養素を吸収して共生微生物を維持するために、末梢性制御性T(pTreg)細胞を介して寛容原性免疫応答を誘発する。これまでの研究で、食餌性pTreg細胞のイニシエーターとして、通常型樹状細胞1型(cDC1)が確認されている。しかし今回我々は、食物特異的なpTreg細胞が誘導されるのは、最近確認されたRORγt抗原提示細胞によってだけであり、通常型の樹状細胞では誘導されないことを報告する。その代わりに、我々のデータは、恒常性維持におけるpTreg細胞–cDC1の相互作用が、食物特異的CD8αβT細胞の増殖を制限することを示唆している。この調節が感染や食中毒によって破壊されると、食餌性CD8αβT細胞の増殖が可能になり、模擬食物抗原に応答してエフェクター機能を獲得できるようになる。典型的な感染とは違って、病原体が除去された後は、食餌性CD8αβT細胞は対応する食餌性抗原に応答しての増殖はしない。つまり、食餌性抗原に応答して、特化した抗原提示細胞とT細胞からなる回路により寛容がもたらされるのだと我々は考える。宿主が感染による曝露を受けた際には、この回路によって、安全な食物摂取を確保する耐容性戦略全体を損なうことなく、保護作用のあるエフェクター応答を一時的に拡大できるようになる。

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