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発生生物学:in vitroで雄マウスから機能的卵母細胞を作製
Nature 615, 7954 doi: 10.1038/s41586-023-05834-x
性染色体異常は、雄と雌の両方で配偶子形成を重度に損なう。卵形成でのY染色体の存在やX染色体の喪失は、卵母細胞のロバストな形成を妨げる。今回我々は、マウスの多能性幹(PS)細胞において、XY染色体セットを、Y染色体のないXXに効率的に変換した。さらに、この染色体の変化によって、PS細胞では、ダウン症候群モデルである16トリソミーの根絶に成功した。人工的に作製された正倍数体XX PS細胞は、培養下で、生来のXX PS細胞と同様の効率で成熟卵母細胞に分化した。我々はこの方法を用いて、性的に成熟した雄マウスの尾由来の誘導多能性幹細胞を、完全な能力を持つ卵母細胞に分化させた。これらの卵母細胞からは受精後に仔が得られた。この研究は、性染色体や常染色体の異常によって引き起こされる不妊を軽減する可能性のある手掛かりとなり、二父性生殖の可能性を開く。

