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惑星科学:地球への水の運搬を制限した、初期に形成された微惑星の脱ガス
Nature 615, 7954 doi: 10.1038/s41586-023-05721-5
地球型惑星に揮発性物質をもたらした天体が運ばれた時期とその種類については、大きな論争となっている。例えば、月を形成した巨大衝突の原因となったような分化した天体が、十分な量の揮発性物質を運ぶことができたのか、それとも、より小さな未分化の天体が水を運んだ可能性がより高かったのかはよく分かっていない。本論文で我々は、初期太陽系の内側部分と外側部分の両方から得られたエイコンドライト隕石(分化した微惑星のマントルか地殻)の鉱物の水含有量が2 μg g−1 H2O以下であることを示す。これらは、地球外の鉱物についてこれまで報告された中で最も低い水準の値である。我々の結果は、分化した微惑星が溶融の前かその間に効率よく脱ガスしたことを立証している。この知見は、十分な量の水を地球に運ぶことができたのは、溶融していない物質のみであった可能性を示唆している。

