Perspective

天文学:間近に見るブラックホール

Nature 615, 7953 doi: 10.1038/s41586-023-05768-4

最近の技術開発は、ブラックホール天体物理学の分野に新しい時代の到来を告げており、ブラックホールの事象の地平面付近の注目に値する環境を直接見ることができるようになった。こうした観測によって、天文学者たちは、太陽中心部の数百倍の温度でブラックホールへと流れ込むガスの物理に関する長年の見解を確かめられるようになっている。同時に、こうした観測によって、ブラックホール付近の光線が大きく偏向して画像の中心部に暗い影が生じるという、アインシュタインの一般相対性理論によって予測された効果が明確に示されている。さらなる研究開発投資によって、この分野は、一般相対性理論の厳密な検証を通して、重力やブラックホールの理解に数十年にわたる進歩をもたらすだけでなく、幅広い天文学的現象を駆動する中心エンジンとしてのブラックホールの役割に関する知見をもたらす準備が整うだろう。

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