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気候科学:スウェイツ氷河の接地線近傍の不均一な融解

Nature 614, 7948 doi: 10.1038/s41586-022-05691-0

スウェイツ氷河は、西南極氷床からの氷の流出の15%に相当し、より広い集水域に影響を及ぼしている。スウェイツ氷河は海面下で接地しているので、氷河が海洋に到達する接地線(GL)で暴走的な後退の引き金となりやすいと考えられている。最近の氷の流れの加速と、氷前線やGLの後退は、氷の損失が継続することを示している。しかし、最近の後退の根底にある機構の相対的影響は、よく分かっていない。今回我々は、GLの後退が少なくとも2011年から2020年まで継続したことを示し、氷床融解の機構をサブメートルスケールで解像した。我々の結論は、GLから海側に3 kmまで、氷と海洋の境界から海底までの範囲の、水中探査機によるスウェイツ東棚氷(TEIS)の観測結果に基づいている。これらの観測結果は、GLに向かって上向きに傾斜する海底の上の粗い氷の底面と、最も温かい水の温度が氷点より2°C高い海洋空洞を示している。氷の底面に最も近いデータは、GL近傍で始まり周囲が急斜面のテラスへ変化する傾斜した表面に沿って、融解が増強されていることを示している。クレバス内を含む急峻な氷面に沿ったこの著しい融解は、成層構造を生成し、平坦な境界に沿った融解を抑制する。今回のデータは、斜面に依存した融解が氷の底面を彫り、海洋温暖化に対する重要な応答として働くことを示唆している。

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