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天文学:キロノバAT2017gfo/GW170817の球対称性
Nature 614, 7948 doi: 10.1038/s41586-022-05616-x
中性子星の合体は重元素を豊富に含む火球を放出し、キロノバとして観測されることがある。キロノバの形状は合体の重要な特徴であり、超高密度物質の特性とブラックホールへの崩壊のエネルギー収支によって決まる。現在の流体力学的な合体モデルは、一般的に非球状の放出を示す。これまで、重力波イベントGW170817に関連した、よく研究されている唯一のキロノバAT2017gfoのスペクトルにおいて、Sr+が検出されている。今回我々は、強力なSr+のはくちょう座P星型吸収線-輝線スペクトルの特徴と、キロノバのスペクトルの黒体輻射の特性を組み合わせて、キロノバは初期の段階では高度に球状であることを見いだした。線形状の解析と放出源の既知の傾斜角の組み合わせからも、同じ球形度が独立に示された。我々は、放射性崩壊によるエネルギー注入は、放出物を球形にするには不十分であると結論付ける。ブラックホールの円盤からのマグネターのウインドあるいはジェットは、放出物全体の分布をより球状にするのに十分なエネルギーを注入できる可能性があるが、元素の分布を均一にするには付加的な過程が必要であると思われる。

