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老化:老化アトラスによって明らかになった筋再生を遅らせる加齢様炎症性ニッチ
Nature 613, 7942 doi: 10.1038/s41586-022-05535-x
組織再生には、常在性の幹細胞と局所ニッチの細胞の間の連携が必要とされる。今回我々は、老化細胞が、一生の全ての段階で再生を抑制する骨格筋再生ニッチの不可欠な構成要素であることを明らかにした。老化細胞が希少であるという技術的制約は、単一細胞トランスクリプトミクスと老化細胞をエンリッチメント処理してからソーティングするプロトコルを組み合わせることで解決した。若齢マウスと老齢マウスの損傷した筋肉から、さまざまな老化細胞タイプが見つかり、分離された。トランスクリプトームおよびクロマチン、それにパスウェイについてのより詳細な解析からは、細胞のアイデンティティー形質に加えて2つの広く見られる老化の特徴(炎症と繊維化)が、細胞タイプや再生時間、加齢にわたって広く保存されていることが明らかになった。老化細胞は加齢様の炎症性ニッチを作り出し、このニッチは老化に関連した炎症(inflammageing)を再現し、幹細胞の増殖と再生を停止させる。老化細胞の負荷を軽減したり、CD36の中和によって炎症性セレクトームを減少させたりすると、若齢マウスと老齢マウスで再生が促進される。対照的に、老化細胞を移植すると再生が遅れる。我々の結果は、in vivoの老化細胞を単離する技術を提供し、筋肉の老化の基本的枠組みを示しており、再生ニッチでの老化細胞と幹細胞の間の非生産的な機能的相互作用を明らかにするとともに、この作用は克服可能と思われることを示している。老化細胞はヒトの筋肉にも集積することから、今回の知見は一生を通じて起こる筋修復の改善につながる可能性のある道を開くものだ。

