Review
神経免疫学:神経免疫の中心的な段階にある脳境界領域
Nature 612, 7940 doi: 10.1038/s41586-022-05474-7
免疫特権の概念は、中枢神経系が免疫系から隔離されていることを示唆している。しかし、最近の研究からは、神経-免疫相互作用の中心となる部位が中枢神経系の境界であることが明らかになっている。神経系と免疫系はどちらも恒常性維持のために機能するが、まれな状況下で、神経系と免疫系が病的な相互作用を行い、神経学的疾患や精神疾患を引き起こす場合がある。本論文で我々は、脳と脊髄の境界での神経-免疫応答を可能にする重要な解剖学的機構、細胞機構、分子機構を解明した最近の知見と、これらの相互作用の中枢神経系疾患への関与について論じる。

