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消化器疾患:腸炎症を促進する環境要因の特定

Nature 611, 7937 doi: 10.1038/s41586-022-05308-6

ゲノム規模関連解析により、消化管の複雑な慢性炎症性疾患である炎症性腸疾患(IBD)に関連するリスク座位が特定されている。先進国におけるIBDの有病率の上昇と、IBDの有病率が高い地域へと移動する移民で観察されるIBDリスクの上昇から、環境要因もIBDの感受性と重症度の重要な決定要因であることが示唆される。しかし、IBDに関係する環境要因やそれらがIBDに影響を及ぼす機構の特定は、それらを系統的に調べるプラットフォームがないことで妨げられてきた。今回我々は、公開されているデータベース、ゼブラフィッシュの化学的スクリーニング、機械学習、マウスの前臨床モデルを組み合わせて、腸炎症を制御する環境要因を特定する統合システム手法について報告する。この手法により、除草剤プロピザミドが小腸と大腸の炎症を増強することが明らかになった。さらに、T細胞と樹状細胞においてAHR–NF-κB–C/EBPβシグナル伝達軸が機能して腸炎症を促進すること、この軸がプロピザミドの標的となっていることが分かった。結論として、我々はIBDおよびおそらく他の炎症性疾患において環境要因と病因となる機構を特定するためのパイプラインを開発した。

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