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免疫学:バリア表面での非冗長性ILC2応答の神経ペプチドによる調節
Nature 611, 7937 doi: 10.1038/s41586-022-05297-6
新たな研究から、ニューロンと免疫細胞の間の協調が、抗微生物免疫、炎症、組織恒常性を調節することが示されている。例えば、ニューロンの可変抵抗器のような調節機構は、粘膜バリア表面で組織常在性の2型自然リンパ球(ILC2)の機能を制御する、興奮性あるいは抑制性のシグナルを提供する。ILC2は、ILC2応答を促進するよく知られたコリン作動性神経ペプチドであるニューロメジンU(NMU)の受容体NMUR1を発現している。しかし、ILC2の多くの機能、例えば、2型サイトカインの産生や組織保護的なアンフィレギュリン(AREG)の放出などは、適応免疫系リンパ球と共通である。そのため、自然リンパ球と適応リンパ球が実行する機能は、冗長性なのか非冗長性なのかについては議論がある。今回我々は、無傷の適応免疫系の存在下でILC2を標的として枯渇あるいは遺伝子欠失を行う新しい遺伝的ツールを作り出した。マウスNmur1プロモーターの制御下で改良型Cre(iCre)リコンビナーゼのトランスジェニック発現を行うことで、ILC2特異的にAREGを欠失させることができた。その結果、ILC2由来のAREGは、抗寄生虫免疫の状況、また、腸の損傷や炎症の後の組織保護の状況で非冗長性機能を促進することが分かった。特筆すべきことに、マウスとヒトの両方の炎症を起こした腸組織で、NMUの発現レベルが上昇しており、マウスとヒトのILC2において、NMUはAREG産生を誘導した。これらの結果は、ILC2の非冗長性機能の神経ペプチドを介した調節が、免疫と組織保護を統合する進化的に保存された機構であることを示している。

