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微生物学:古代グループのシャペロン–アッシャー線毛は自己分泌して超弾性ジグザグばねになる
Nature 609, 7926 doi: 10.1038/s41586-022-05095-0
シャペロン–アッシャー経路を介して組み立てられる付着線毛は、毛様の付属器官で、グラム陰性細菌の宿主組織への定着やバイオフィルム形成を仲介する。古代グループのシャペロン–アッシャー経路で作られる線毛は、シャペロン–アッシャー経路で作られるアドヘシンの中で最も多様で広く見られるものであり、最も厄介な多剤耐性病原菌に広く存在するため、ワクチンや薬剤の標的として有望である。しかし、その構造や組み立て–分泌過程は分かっていない。今回我々は、悪名高い多剤耐性院内病原菌であるアシネトバクター属細菌Acinetobacter baumanniiのバイオフィルム形成を仲介する、原型の古代グループCsu線毛のクライオ電子顕微鏡構造を示す。古代グループの線毛は、古典グループの1型線毛やP線毛の太いらせん状の管とは対照的に、精密なクリンチ機構によって確実に極薄のジグザグ構造に組み立てられる。分子的なクリンチは、こうした線毛に高い機械的安定性ならびに超弾性(我々が知る限り、初めて生体分子で観察された特性)を与える一方で、よりコストの低い、より迅速な線毛産生を可能にする。さらに、細胞表面でのクリンチ形成が外膜を介した線毛の分泌を引き起こすことが実証された。これらの知見は、クリンチ形成の阻害剤が多剤耐性菌感染と戦うための新しい戦略になる可能性を示唆している。

