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天文学:とかげ座BLの相対論的ジェットにおける短周期の準周期的振動
Nature 609, 7926 doi: 10.1038/s41586-022-05038-9
ブレーザーは相対論的なジェットを伴う活動銀河核(AGN)で、そのジェットの非熱的放射はさまざまな時間スケールで極めて大きく変動する。この変動は大半が不規則に見えるが、系統的な過程を示唆するいくつかの準周期的振動(QPO)がブレーザーや他のAGNで報告されている。AGNでは、時間スケールが数日から数時間のQPOは特にまれで、その性質は盛んに議論されており、ジェット内部をらせん状に運動する放出プラズマ、プラズマ不安定性、あるいは降着円盤における軌道運動によって説明されている。本論文では、とかげ座BL(BL Lac)の2020年の劇的なアウトバースト時の密な可視光とγ線のフラックスのモニタリング観測の結果について報告する。ブレーザーのサブクラスの原型であるBL Lacは、楕円銀河(距離 = 313 Mpc)内にある質量が1.7 × 108 MSunのブラックホールによって駆動されている。今回の観測結果は、可視光フラックス、直線偏光、γ線フラックスのQPOを示しており、その周期はアウトバーストの最も明るい状態において約13時間と短かいものだった。このQPOの特性は、ジェットの下流に向かう見かけの超光速運動に続く、ブラックホールから約5 pcに位置するリコリメーション衝撃波近傍における電流によって駆動されるキンク不安定性の予想と一致する。このようなキンクは、マイクロ波の超長基線電波干渉計(VLBA)の画像で明らかになっている。

