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天文学:遠方の矮小銀河における広がった遠紫外放射
Nature 607, 7919 doi: 10.1038/s41586-022-04905-9
青色コンパクト矮小(BCD)銀河は、低光度(Kバンドの絶対等級MK > −21等)で、金属に乏しい(1/50 ≤ Z/Z⊙ ≤ 1/2、Zは太陽の金属量Z⊙を単位とした平均金属量)、星形成の明るいクランプが中心部に集中した銀河である。BCD銀河は、その宇宙論的な表面輝度の低下と小さなサイズによって高赤方偏移での検出が制限されるため、その形成過程の観測は困難である。BCD銀河がまだ十分に若くて形成段階を示す中程度の赤方偏移、特に、宇宙ガスの降着が進化を駆動しているはずである外側領域でのBCD銀河の観測が必要とされている。本論文では、標準宇宙論で13億〜28億年前を見ていることに相当する、赤方偏移が0.1〜0.24に位置するGOODSサウス・フィールドにおける、11個のBCD銀河の外側領域の遠紫外(FUV)放射超過の観測結果について報告する。一連の観測は、アストロサットに搭載された紫外線撮像望遠鏡によって行われた。10個のBCD銀河に対して、装置の点広がり関数で補正された真のFUV放射の動径方向プロファイルのスケール長は、ハッブル宇宙望遠鏡で観測された可視光対応天体より大きかった。このような浅いFUVのプロファイルは、宇宙空間の降着円盤における広がった星形成を示唆している。また、FUVでのクランプの構造から、外側FUV円盤が重力的に不安定であることも示唆され、クランプの力学的な摩擦によって、外側FUV円盤が10億年当たり平均で太陽の106倍の質量を超える速度で内側へと運ばれたと考えられる。

