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人間行動学:バーチャルコミュニケーションは創造的なアイデアの創出を妨げる

Nature 605, 7908 doi: 10.1038/s41586-022-04643-y

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、在宅勤務が大規模に常態化されたことで、10年来進められてきたリモートワークへの移行が加速された。実際、2021年の調査では、米国の従業員の75%が少なくとも週1日のリモートワークを個人的に好むと回答しており、複数の研究から、パンデミック(世界的大流行)後には、米国の就業日の20%は在宅勤務になると推定されている。今回我々は、こうした対面交流からの移行が、商業的・科学的な進展の基盤であり協働的なアイデアの創出に依存するイノベーションに対して、どのような影響を及ぼすのか調べた。我々は、実験室での研究と、ヨーロッパ、中東、南アジアの5か国で行ったフィールド実験において、ビデオ会議は創造的なアイデアの創出を妨げることを示す。対照的に、どのアイデアを選択して進めるかを検討する場合は、ビデオ会議グループの効果が対面グループより劣ることを示す証拠は得られなかった(予備的証拠はむしろ、より効果的である可能性を示していた)。口頭や文書での技術がいかに情報交換の同時性と範囲を制限するかに注目した以前の理論とは異なり、我々は、今回明らかになったこれらの効果が、ビデオ会議と対面交流の物理的性質の違いによって引き起こされることを見いだした。具体的には、視線と想起の計測に加えて潜在意味解析を用いて、我々は、ビデオ会議では、コミュニケーションを行う人が画面に集中することで認知の焦点が狭まるために、アイデア創出が妨げられることを実証する。我々の結果は、バーチャルな交流には、創造的なアイデア創出に関する認知コストが伴うことを示唆している。

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