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化学:有機触媒を用いた小分子ケトンの立体選択的シアノシリル化

Nature 605, 7908 doi: 10.1038/s41586-022-04531-5

酵素の立体選択性は、特に小分子基質の変換において、一般的に大半の化学触媒の追随を許していない。「鍵と鍵穴の理論」によると、酵素の活性部位は、特定の反応基質に適合するよう閉じ込められている。これは、通常、化学触媒にはない特徴である。これに関連した興味深い例にケトンとHCNからシアノヒドリンを形成する反応があり、この反応は、生体触媒、無機触媒、有機触媒など、さまざまな種類の触媒によって触媒され得る。今回我々は、芳香族ケトンや、困難な2-ブタノンなどの脂肪族ケトンの高エナンチオ選択的シアノシリル化のための、広く応用可能な閉じ込め型有機触媒の開発について報告する。医薬品関連生成物を生じる反応で得られた、エナンチオマー比(e.r.)98:2という選択性は、改変型生体触媒を含めて、いかなる種類の触媒にも匹敵するものがない。今回の結果は、偏りのない小分子基質の変換において、広い適用範囲を示しながら、酵素と同等の選択性を持つ閉じ込め型化学触媒を設計できることを示している。

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