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神経科学:自由飛行中のコウモリにおける安定した海馬符号

Nature 604, 7904 doi: 10.1038/s41586-022-04560-0

海馬の神経活動は、動物が環境中をどう移動するかを反映することが知られている。ナビゲーション行動は高い安定性を示すかもしれないが、個々の海馬ニューロンのチューニングの安定性についてはいまだ不明である。今回我々は、ワイヤレスカルシウム画像化法を用い、慣れた環境で再現性の高い飛行を行う自由飛行中のコウモリで、海馬の背側CA1ニューロンの活動を長時間モニタリングした。その結果、大多数のニューロンの関与および空間選択性が共に、数日から数週間にわたって安定していることが明らかになった。また、チューニングにおける見かけ上の変化は、主にコウモリの飛行行動の変動に起因すると考えられることも分かった。さらに我々は、同一の環境だが室内の照明条件が変化(点灯または消灯)する空間でナビゲーションを行うコウモリは、飛行行動の著しい変化を示し、これがニューロンの不安定性という錯覚を与え得ることを示す。一方、類似の飛行経路を異なる条件間で比較すると、海馬符号の安定性は維持されていた。総合すると、行動を考慮に入れると、基礎的な海馬符号は状況によらず数日にわたって極めて安定していることが明らかになった。

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