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発生生物学:ヒトの末梢気道には肺胞を再生できる多能性分泌細胞が含まれている

Nature 604, 7904 doi: 10.1038/s41586-022-04552-0

ヒトの肺はマウスの肺とはかなり異なっており、その結果、その独特な末梢気道の構造が慢性閉塞性肺疾患の際に疾患病理の影響を受ける。ヒトでは、気道の遠位分枝は肺胞のガス交換ニッチと絡み合い、呼吸細気管支として知られる解剖学的構造を形成する。マウスには対応する構造がないため、ヒト肺の呼吸細気管支を支配する細胞機構および分子機構の特徴は明らかになっていない。今回我々は、ヒトの呼吸細気管支が、より大きな近位気道の細胞とは異なる独特の分泌細胞集団を含んでいることを示す。オルガノイドによるモデル化から、これらの呼吸気道分泌(RAS)細胞が、肺胞ニッチの維持と再生に不可欠な肺胞II型細胞へ一方向性に分化する前駆細胞として機能することが明らかになった。RAS細胞系譜の肺胞II型細胞への分化は、NotchとWntのシグナル伝達によって調節される。慢性閉塞性肺疾患では、RAS細胞は転写が変化していて、異常な肺胞II型細胞状態に相当するようになり、この状態はヒトおよびフェレットの両方でたばこの煙への曝露に関連している。これらのデータは、ヒト肺領域における、マウスには見られない独特な前駆細胞の存在を明らかにしている。この細胞は、ガス交換区画の維持に重要な役割を担い、慢性肺疾患で変化する。

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