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天体物理学:高離心軌道を持つブラックホール連星の合体を起こし得る環境としての活動銀河核

Nature 603, 7900 doi: 10.1038/s41586-021-04333-1

GW190521と名付けられたブラックホール連星の合体が、高離心率の軌道で生じたことを示す不確かな証拠がいくつかある。さらに、合体したブラックホールの質量は、恒星の進化で予測される上限値を超えている。こうした大きな質量は、活動銀河核を取り巻くガス円盤で効率的に起こる連続的な合体で説明できるが、基本的な物理学からは円軌道化が示されるため、合体の直前まで離心軌道を維持することは難しい。今回我々は、活動銀河核の円盤環境において、1個のブラックホールと連星になっているブラックホールの間で頻繁に相互作用が起こり、かつ相互軌道傾斜角が数度未満であれば、離心軌道での合体が過剰に起こる可能性があることを明らかにする。さらに我々は、この高離心軌道を持つ集団では、円軌道の合体に比べて、ブラックホールの自転ベクトルとそれらの合体時の連星軌道角運動量ベクトルの間の傾き(自転–軌道傾斜と呼ばれる)の分布が異なることを示す。

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